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保険・リスクマネジメント

サイバー保険『詐欺』にご注意ください!

こんにちは。本社のゴトウです。
最近急増している『サイバー保険詐欺』に関するニュース。 今年に入ってから 立て続けに新聞やテレビをにぎわせていますが、 皆さんの周りでは、個人の携帯電話に怪しい電話などないでしょうか?

「サイバー保険金を払え」は全くのウソです

詐欺:“サイバー保険金が必要”に注意!

東京・昭島市に住む60代の男性の携帯電話に、「日本セキュリティー協会」の職員を名乗る男から「あなたの携帯電話からウイルスが検出された。他人にも感染が広がり、情報流出などの被害が出ている」という電話がありました。
男はさらに「ウイルスの被害に遭った人からの民事裁判に対応するため、サイバー保険金が必要だ」とたたみかけます。
驚いた男性は言われるまま、保険金を支払うつもりで指定された口座に現金を振り込み・・。およそ50万円をだまし取られてしまいました。

NHK公式サイト2022年1月25日より引用

ニセ電話詐欺、1750万円被害 愛知・知多の女性

愛知県警知多署は11日、ニセ電話詐欺で、同県知多市に住む70代の会社員女性が1750万円をだまし取られたと発表した。
署によると、2月4日午後6時ごろ、女性の携帯電話に、セキュリティー関係の団体職員を名乗る男から「あなたの携帯電話が遠隔操作され、被害に遭った人がいる。解決のため『サイバー保険』の加入金1800万円が必要」などとする電話があった。さらに、警察官を名乗る別の人物から「家族や警察官に相談したら捜査妨害になる」との電話もあったという。
女性は2月9日~4月6日の間、複数回にわたり指定された口座に計1750万円を振り込んだ。国の機関から振込額分の穴埋めがあるとの説明を受けていた女性が、入金がないことを不審に思い、親族に相談し発覚した。

※中日新聞2022年5月12日朝刊 より引用

いずれも保険のプロから見ると、この詐欺事件は矛盾だらけで、非常に稚拙な手口かと思われますが、普段「保険用語」などに慣れていない方からすると、本当っぽく聞こえてしまうのだと思います。

今回は、皆さんへの注意喚起も含めて、改めてサイバー保険がどんなものか、また、保険詐欺に引っかからないためのポイントを簡単に解説したいと思います。

ポイント1:『サイバー保険』とは「法人企業」が入る保険である

『サイバー保険』とは、企業向けの損害保険の1つで、サイバー攻撃などにより他者へ損害賠償責任などが生じた際に、これを補償する保険のことです。
つまり、「会社」が入る保険であり、そもそも「個人」が入る保険ではないというところがポイントです。よって、個人携帯のアドレス帳などに入っている個人情報が漏洩してしまうなどの、プライベートな個人情報流出に備えるものための保険ではないのでご注意ください。

ポイント2:100%危険リスクがあるとわかっていたら、保険には『入れません』

保険というものは、「相互扶助」の精神に則って助け合う仕組みであり、リスク(=保険金を支払うこと)が確定しているモノや人に対して、保険に入れという勧誘は絶対にしません。ガンと診断された方が、診断後にガン保険に入れないのと同じ理論です。よって、情報漏洩している(=既にリスクが存在している)から、裁判に備えて保険に入れ」というのは明らかなウソです。

ポイント3:保険用語や保険料の適正価格についても注意しましょう

『保険金』と『保険料』の文句にも着目しましょう。

『保険料』:契約者が保障を得る対価として「保険会社に支払うお金」のこと
『保険金』:被保険者が死亡・高度障害状態のとき、または満期まで生存したときなどに「保険会社から受け取るお金」のこと

この違いを理解しておくだけでも、「保険金を支払うために振り込む」という詐欺師の文句が、矛盾だとわかるでしょう。また、保険料は基本的に毎月、毎年払うものですので、個人の場合は数千円~数万円が基本です。逆に保険金は一括で受け取るお金のため、数百万円~数千万円になることもあります。この基本的な考え方を知っていれば、数百万円の保険料を払えというのは、そもそもおかしい話だなと気づくことができるはずです。

いかがでしたでしょうか?
以上の話は基本的に「保険金」詐欺に関して、共通して当てはまる項目かと思いますので、ぜひ注意してみてください。

詐欺グループは、「裁判になる」「訴訟で莫大な費用がかかる」などと不安をあおり、お金をだまし取ろうとしてきます。「お金を要求するような電話」はまず詐欺を疑ってください。少しでもおかしいと感じたら、ご家族や警察にすぐに相談してくださいね。

また、法人企業さまや個人のお客さまで、引き続きサイバーリスク、個人情報漏洩のリスクなどご不安に思っていることがあれば、ぜひお近くの支店までご相談ください。

投稿日:2022.05.30

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