91 歳経営者との、夢の食事会にて

さる3月12日(月)、モーリス・グリーンバーグ氏が来日されるとのことで、
食事会に参加してまいりました。

彼の名前を聞いて、保険を扱う人間で知らない人はいないでしょう。
というくらい、実は業界では大変著名な方です。

モーリス・グリーンバーグ氏(以下グリーンバーグ氏)は、世界最大の総合保険グループ、AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)の元CEOであり、現在はスター保険の会長兼最高経営責任者です。当時のAIGは、彼の経営の下、市場価値を3億ドルから1800
億ドルまで上昇させ世界最大規模の保険会社に成長しました。
現在は世界130か国以上で事業を展開する巨大グループへと発展し、グリーンバーグ氏は、まさに保険業界のドンと呼ぶにふさわしい経営者でもあります。

そんなグリーンバーグ氏とは、以前1度だけお目にかかったことがあります。といっても27 年前、
当時まだ保険の外交員時代の私は、ブラジルで開催されたアリコ世界大会へ出席した際に、
ステージ上にいるグリーンバーグ氏を遠くから眺めることしかできませんでした。
まさかそんな方とテーブルを囲み、一緒に食事をする日がくるとは、あの頃の私は
夢にも思っていなかったでしょう。

今回の会食は、グリーンバーグ氏が日本の優績代理店を招き、今後も良きパートナーと
して協力を得たいとの趣旨で開催に至ったとのことです。食事の席には、私を含めた5社
の代理店経営者と、日本、香港の責任者など保険会社側も含め総勢13名が揃いました。
そんな中、保険の新商品に関する話題から米国大統領選やAIG経営時の苦労話など、
幅広い話題について会話が盛り上がりました。
ちなみに、我々と会う直前までは、グリーンバーグ氏は監督省庁を訪問されていたそうで、
いまだ日本の保険行政にも歴然とした影響力を持っていることを実感いたしました。

グリーンバーグ氏は、推定91歳のご高齢ですが、背筋もしっかりと伸び、
とても活発にお話をされる方です。
日本滞在中のスケジュールは、やはりタイトで、会食後もすぐに次の訪問先へと移られました。
そんな中での貴重な1時間半のランチタイムをご一緒でき、本当に光栄でした。
91歳の経営者にお目にかかり、たくさんの学びがあったことをご報告いたします。